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文献詳細

雑誌文献

生体の科学58巻6号

2007年12月発行

文献概要

特集 グリケーション(糖化)

糖化リン脂質の検出と解析

著者: 宮澤陽夫1

所属機関: 1東北大学大学院農学研究科天然物生物機能科学講座

ページ範囲:P.524 - P.528

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 食品の分子間反応のひとつに糖化反応(グリケーション)がある。この反応はタンパク質のアミノ基と糖のカルボニル基の間の非酵素的な脱水縮合であり,アミノカルボニル反応とも呼ばれる。アミノカルボニル反応は食品中で普遍的に起こる褐変反応のひとつであり1,2),生体中においても進行する。生体内タンパク質のグリケーションは糖尿病などの疾病要因と考えられている3,4)

 一方,脂質は生体膜の構成成分として,あるいは脂肪組織内のエネルギー貯蔵体として,ヒトの体内に普遍的に存在する。脂質の代謝回転速度はその化学的形態で大きく異なるが5),比較的代謝回転の遅い生体膜リン脂質であるアミノリン脂質(ホスファチジルエタノールアミン;PE,図1)が,グリケーションを受けていても不思議ではない。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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