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文献詳細

雑誌文献

生体の科学58巻6号

2007年12月発行

特集 グリケーション(糖化)

AGEsによる間葉系幹細胞の分化の抑制

著者: 久米慎一郎1 永田見生1

所属機関: 1久留米大学整形外科学講座

ページ範囲:P.565 - P.570

文献概要

 蛋白後期糖化生成物AGEs(advanced glycation end-products)の増加は,糖尿病,加齢,尿毒症などでよく知られ,AGE化蛋白の機能障害,蓄積による組織脆弱化,種々の細胞機能変化をもたらす。結合組織の修復過程では間葉系幹細胞(MSCs;mesenchymal stem cells)の増殖と分化が重要であるが,AGEsによるMSCsの細胞機能への影響は不明である。また,MSCsは結合組織のみならず骨,軟骨,脂肪,筋肉などの間葉系細胞に分化しうる未分化な細胞であり,MSCsをターゲットとした研究は数多く報告され,臨床応用としてもすでに用いられている細胞である。

 この稿では,AGEsのMSCsに対する影響を細胞増殖および分化の抑制(特に脂肪,軟骨,骨)の観点から検討したので,報告する1)

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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