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実験講座
レポータータンパク質の再構成法を利用した生体分子イメージング
著者: 菅野憲1 小澤岳昌1
所属機関: 1東京大学大学院理学系研究科化学専攻
ページ範囲:P.66 - P.72
文献購入ページに移動生きた細胞内でのタンパク質の動態を低侵襲的に観察するため,さまざまなレポータータンパク質が使用されている(表1)。レポータータンパク質とは,細胞内でのタンパク質発現や局在を可視化するために用いられるタンパク質のことである。たとえば,緑色蛍光タンパク質(GFP),発光タンパク質ルシフェラーゼなどが挙げられる1-3)。GFPをレポータータンパク質として用いた場合,生きた細胞内のタンパク質の動的な挙動をリアルタイムで観察することが可能である。ルシフェラーゼの生物発光反応による赤色光は,動物組織やヘモグロビンに吸収されることなく動物個体を透過するので,マウスなどの小動物を対象とした低侵襲イメージングに用いられている。GFPやルシフェラーゼなどのレポータータンパク質は,分析対象の標的タンパク質に融合したり,そのcDNAを標的プロモーターの下流に連結したりなど,「タグ」としての利用が一般的である。
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