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特集 細胞外基質-研究の新たな展開
細胞-細胞外基質インターフェイスの病理生物学―組織内微小環境モジュレーター分子ADAMの機能と疾患への関与
著者: 佐々木文1 岡田保典1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.129 - P.133
文献購入ページに移動組織内微小環境因子の分解にはメタロプロテアーゼが中心的な役割を果たしており,MMP(matrix metalloproteinase)遺伝子ファミリーとADAM(a disintegrin and metalloproteinase)遺伝子ファミリーが関わっている。両ファミリーの基質特異性には重複がみられるものの,MMPはECMの分解に中心的な役割を果たし,ADAM分子は主として細胞間接着分子,受容体,細胞外シグナル分子の代謝に関与すると考えられている。MMPについては他稿で解説されていることから,本稿では組織内微小環境モジュレーターとしてのADAMファミリー分子の構造と機能および疾患への関与について概説する。
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