icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学59巻3号

2008年06月発行

文献概要

特集 アディポゲネシス

レギュカルチンの脂肪代謝調節における役割

著者: 山口正義1

所属機関: 1エモリー大学医学部医学科内分泌代謝学部門

ページ範囲:P.202 - P.208

文献購入ページに移動
 レギュカルチン(regucalcin)は,1978年にEFハンド構造を有しないカルシウム結合タンパクとして筆者により発見された1,2)。本タンパクは細胞内カルシウムイオン(Ca2+)およびカルモジュリンによる酵素活性化を抑制することから,レギュカルチンと命名した3-5)。その後,レギュカルチンは,数多くの研究により,細胞内情報伝達系の制御タンパクとしての役割を有し,細胞の恒常性維持に多機能を発揮することが解明されている4,6-8)

 レギュカルチン遺伝子はX染色体に位置し9,10),7個のエクソン構造を有する11)。これまでに,その遺伝子とアミノ酸の構造はヒトを含めた脊椎動物から無脊椎生物の16種において同定されており,レギュカルチンファミリーとして構築されるようになった12)

参考文献

26:1915-1918, 1978
36:286-290, 1988
36:321-325, 1988
-binding protein regucalcin and calcium inhibition:Regulatory role in liver cell function. Kohama K(ed), Calcium Inhibition, pp19-41, Japan Sci Soc Press, Tokyo & CRC Press, Boca Raton, 1992
327:251-255, 1993
66:1769-1780, 2000
276:1-6, 2000
15:371-389, 2005
151:157-163, 1995
79:560-572, 2002
165:145-150, 1996
6:191-196, 2000
329:157-163, 1998
274:1277-1285, 1999
269:270-278, 2000
84:795-802, 2002
8:513-520, 2001
15:97-104, 2005
87:188-193, 2002
99:589-597, 2006
21:605-610, 2008
36:12-18, 2001
84:143-149, 2002
95:1169-1177, 2005
92:296-306, 2004
96:1274-1285, 2005
100:1178-1190, 2007
86:520-529, 2002
10:377-383, 2002
14:451-455, 2004
13:437-443, 2004
94:794-803, 2005
96:543-554, 2005
14:647-651, 2004
20:323-328, 2007
99:1582-1592, 2006
20:709-716, 2007
145:275-283, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?