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文献詳細

雑誌文献

生体の科学59巻3号

2008年06月発行

文献概要

特集 アディポゲネシス

アグーチ関連蛋白(AGRP)の摂食行動,エネルギー代謝における役割

著者: 森屋淳子1 瀧本禎之1 赤林朗1

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科ストレス防御心身医学

ページ範囲:P.232 - P.237

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 近年,摂食行動を制御する機構について関心が高まっている。脂肪細胞から分泌されるレプチンが1994年に発見されて以来,視床下部を中心とした中枢神経系における摂食行動とエネルギー代謝の新たな神経ネットワークが解明されつつある1)。特に,4型メラノコルチン受容体(melanocortin receptor 4:MC4R)を中心としたメラノコルチン系は,中枢におけるレプチンの作用部位として注目されている。MC4R関連ペプチドとしては,摂食促進作用を持つアグーチ関連蛋白(agouti-related protein:AGRP)や,摂食抑制作用を持つα-メラニン凝集色素刺激ホルモン(alpha-melanocyte stimulating hormone:α-MSH)が挙げられる。本稿では,特に前者のAGRPに重点をおいて,AGRPの摂食行動やエネルギー代謝に対する作用ならびに末梢における作用を概説する。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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