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特集 免疫学の最近の動向
転写因子FoxP3を中心とした制御性T細胞の分子メカニズム
著者: 小野昌弘12
所属機関: 1大阪大学免疫学フロンティア研究センター 2京都大学再生医科学研究所
ページ範囲:P.289 - P.295
文献購入ページに移動Tregは自己免疫病を抑制する一方で,がん免疫や抗病原体免疫といった有用な免疫反応も抑制することが明らかになってきている1)。Tregは,こうした広範な免疫反応における抑制活性をもつことから免疫療法の標的として期待され,近年研究が盛んに行われている。最近,Tregの分子メカニズムはTregの表現型形成に必要とされる転写因子FoxP3を中心に明らかになりつつある。本稿では,FoxP3を中心としたTregの分子メカニズムについて最近の知見を紹介したい。
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