文献詳細
特集 現代医学・生物学の仮説・学説2008
1.細胞生物学
不溶性の細胞外マトリックスとの相互作用機構を解明する新しいNMR測定法
著者: 西田紀貴1 嶋田一夫1
所属機関: 1東京大学大学院薬学系研究科生命物理化学教室
ページ範囲:P.358 - P.359
文献概要
このような問題を解決するため,われわれのグループでは,複合体の分子量に制限されることなく,複合体界面を同定することのできるNMR手法として転移交差飽和(TCS)法を考案し1),コラーゲンのような不均一系に対して適用を試みてきた。本稿ではまず,TCS法の原理について解説し,本法を用いて明らかとなった二つのコラーゲン結合タンパク質のコラーゲン認識様式について述べることにする。
参考文献
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