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文献詳細

雑誌文献

生体の科学59巻5号

2008年10月発行

文献概要

特集 現代医学・生物学の仮説・学説2008 1.細胞生物学

細胞内カルシウム制御

著者: 御子柴克彦1

所属機関: 1理化学研究所脳科学総合センター神経発達障害研究グループ発生神経生物研究チーム

ページ範囲:P.368 - P.369

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 細胞外からの刺激を受容した受容体がGタンパク質とカップルしており,ホスホリパーゼ(PLC)を活性化して膜のイノシトールリン脂質であるホスファチジルイノシトール2リン酸を水解してDAD(ジアシル・グリセロール)とIP3(イノシトール3.4.5トリスホスフェート)を放出する。このIP3がIP3受容体に働き,Ca2+を放出する。その意味でIP3受容体は細胞外からの刺激と強くリンクしている。IP3受容体は313KDaと巨大な分子である。最近,IP3受容体の生化学的,分子生物学的,生物物理学的解析が進むことにより,IP3受容体の性質が明解となってきた。

参考文献

102:1426, 2007
117:163, 2004
279:53427, 2004
309:2232, 2005
120:85, 2005
22:795, 2006
103:9542, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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