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特集 現代医学・生物学の仮説・学説2008 1.細胞生物学
細胞内カルシウム制御
著者: 御子柴克彦1
所属機関: 1理化学研究所脳科学総合センター神経発達障害研究グループ発生神経生物研究チーム
ページ範囲:P.368 - P.369
文献購入ページに移動 細胞外からの刺激を受容した受容体がGタンパク質とカップルしており,ホスホリパーゼ(PLC)を活性化して膜のイノシトールリン脂質であるホスファチジルイノシトール2リン酸を水解してDAD(ジアシル・グリセロール)とIP3(イノシトール3.4.5トリスホスフェート)を放出する。このIP3がIP3受容体に働き,Ca2+を放出する。その意味でIP3受容体は細胞外からの刺激と強くリンクしている。IP3受容体は313KDaと巨大な分子である。最近,IP3受容体の生化学的,分子生物学的,生物物理学的解析が進むことにより,IP3受容体の性質が明解となってきた。
参考文献
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