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特集 現代医学・生物学の仮説・学説2008 4.シグナル伝達系
ヒトの環境ストレスシグナル経路
著者: 有本京子1 斎藤春雄1
所属機関: 1東京大学医科学研究所分子細胞情報分野
ページ範囲:P.418 - P.419
文献購入ページに移動MAPキナーゼ(MAPK)経路は細胞外からの刺激を核へと的確に伝えるための主要なシステムの一つであり,主に遺伝子発現の制御によって様々な細胞応答を誘導する。酵母からヒトに到る広範囲の生物によく保存されているMAPKKK-MAPKK-MAPKの三種類のキナーゼから成っており,これらの引き起こす一連のリン酸化カスケード反応が細胞外からのシグナルを増幅しつつ核へと伝達する。
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