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特集 現代医学・生物学の仮説・学説2008 5.神経科学
扁桃体のはたらき
著者: 小野武年1
所属機関: 1富山大学医学薬学研究部
ページ範囲:P.446 - P.447
文献購入ページに移動 ダーウィンは19世紀に「種の起源」で自然選択説を唱え,生存に適した特性を有する子孫が生き延び,世代が経るに従い,その特性が発達することにより種が分離するとした。彼の説によると,情動行動こそ生存に適した特性であり,哺乳類は情動行動などの共通の行動特性を備えていることになる。これら情動行動で最も重要な役割を果たしているのは扁桃体であり,その本質は感覚情報の生物学的価値評価であるといえる。本稿では,生物学的価値評価を中心に扁桃体の役割について概説する。
参考文献
1)LeDoux JE:The Emotional Brain:The Mysterious understandings of Emotional Life. Brockman Inc, New York, 1996
8:3556-3569, 1988a
8:3570-3583, 1988b
1:27-51, 1990
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