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文献詳細

雑誌文献

生体の科学59巻5号

2008年10月発行

文献概要

特集 現代医学・生物学の仮説・学説2008 7.疾病

ヒトゲノムコピー数多型

著者: 油谷浩幸1

所属機関: 1東京大学先端科学技術研究センターゲノムサイエンス分野

ページ範囲:P.472 - P.473

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 ヒトゲノム配列が解読され,SNPをはじめとする多様性が明らかにされつつあるなかで,ゲノム構造変異,とりわけゲノムコピー数多型(copy number variation;CNV)1)が注目を浴びており,疾患との関連についても解析が進行中である。ゲノム構造変異が形成されるプロセスについては,segmental duplicationという遺伝子を含むDNAのある領域が重複する現象が以前より知られており,原因としては,遺伝的組換えの異常,レトロトランスポゾンの転移,染色体全体の重複などが想定されている。ヒトゲノム多様性さらにゲノム進化とCNVについて,遺伝子重複とトランスポゾンの関与を中心に考えてみたい。

参考文献

444:444-454, 2006
453:56-64, 2008
316:445-449, 2007
, 2008 May 27[Epub ahead of print]
5)Ohno S:Evolution by Gene Duplication, Springer-Verlag, New York, 1970
39:1361-1368, 2007
104:18613-18618, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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