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文献詳細

雑誌文献

生体の科学59巻5号

2008年10月発行

文献概要

特集 現代医学・生物学の仮説・学説2008 7.疾病

気分障害(躁うつ病,うつ病)

著者: 光安博志1 後藤玲央1 川嵜弘詔1 神庭重信1

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院精神病態医学

ページ範囲:P.478 - P.479

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 双極性障害(躁うつ病),大うつ病を含む気分障害は,統合失調症とともに代表的な精神障害とされてきた。クレペリンによって,気分の周期的変動を呈し,人格変化が認められない精神疾患として躁うつ病の概念がはじめて提唱され,躁うつ病の生涯有病率は1-4%前後と報告されている。発病に遺伝的素因が関与することは,疫学的,遺伝生物学的研究からも支持されている。環境因としての種々の状況因子,病前性格,精神的および身体的要因の複雑な関与も指摘されているが,病態メカニズムは依然として不明である。その発症機序については,多くの仮説が唱えられてきており,本稿ではそれらについて説明する。

参考文献

13(8):742-771, 2008
8:93, 2008
39:531, 2007
42:279, 2002
7:146, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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