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文献詳細

雑誌文献

生体の科学59巻6号

2008年12月発行

文献概要

特集 mTORをめぐるシグナルタンパク

TSC1-TSC2複合体の新しい結合タンパク質TBC7

著者: 中嶋昭雄1

所属機関: 1カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校微生物学・免疫学・分子遺伝学部

ページ範囲:P.497 - P.503

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 TSC(tuberous sclerosis complex;ヒト結節性硬化症)は様々な臓器で過誤腫が形成され,また神経疾患を伴うことがある常染色体優性遺伝性疾患である。TSCの原因遺伝子とその遺伝子産物であるTSC1およびTSC2の同定以後,細胞増殖因子シグナルやmTOR(mammalian target of rapamycin)シグナルとの関係が見出され,分子メカニズムが次々と明らかになってきた。筆者らはTSC1-TSC2複合体(TSC複合体)結合タンパク質TBC7を新たに同定し,TBC7がTSC1のユビキチン化を亢進し,mTORシグナルに正に働くことを明らかにした1)。本稿ではTBC7の知見を中心に,近年さらに広がりを見せるTSC1/TSC2-mTORシグナルについて概説したい。

参考文献

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published on August 1, 2008
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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