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特集 mTORをめぐるシグナルタンパク
mTOR経路と小胞体ストレス
著者: 井上正宏1
所属機関: 1大阪府立成人病センター生化学部
ページ範囲:P.516 - P.521
文献購入ページに移動 分泌蛋白や膜蛋白が機能を発揮するためには正しい高次構造を形成する必要がある。高次構造形成に必要な過程は細胞内小器官の一つ小胞体で行われるが,この過程が円滑に行われない状況下では小胞体ストレスと呼ばれる一連の反応が引き起こされる。最近,小胞体ストレスが様々な病態に関与していることが明らかにされつつある。mTORは蛋白質翻訳の制御を通して小胞体ストレスに関与している。本稿では,われわれの研究領域である癌と低酸素におけるmTOR・小胞体ストレスを中心に論じ,あわせてインスリン抵抗性に関する最近の知見を紹介する。
参考文献
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