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文献概要
特集 mTORをめぐるシグナルタンパク
FKBP38と相互作用するタンパク
著者: 白根道子1
所属機関: 1九州大学生体防御医学研究所
ページ範囲:P.548 - P.552
文献購入ページに移動 Mammalian target of rapamycin(mTOR)は細胞外シグナル,栄養,エネルギー状態,ストレスなどに応答して,様々な細胞内プロセスを制御しているserine-threonine protein kinaseであるが,その制御機構として,ラパマイシン-FKBP12複合体によってmTORが結合阻害されることが知られている。しかし,ラパマイシンは外来の物質で生体内には存在しない物質であることから,その阻害機序には疑問があった。近年,FKBP38がラパマイシン-FKBP12複合体と同様にmTORを結合阻害していることが報告された。FKBP38は多機能の膜シャペロンタンパク質であり,その遺伝子欠損マウスの解析などから神経系で重要な働きをしていることがわかっている。このような背景から,FKBP38と相互作用するタンパク質について考察し,mTORの神経系における役割の理解に迫ろうと思う。
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掲載誌情報