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文献詳細

雑誌文献

生体の科学59巻6号

2008年12月発行

文献概要

特集 mTORをめぐるシグナルタンパク

FKBP38と相互作用するタンパク

著者: 白根道子1

所属機関: 1九州大学生体防御医学研究所

ページ範囲:P.548 - P.552

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 Mammalian target of rapamycin(mTOR)は細胞外シグナル,栄養,エネルギー状態,ストレスなどに応答して,様々な細胞内プロセスを制御しているserine-threonine protein kinaseであるが,その制御機構として,ラパマイシン-FKBP12複合体によってmTORが結合阻害されることが知られている。しかし,ラパマイシンは外来の物質で生体内には存在しない物質であることから,その阻害機序には疑問があった。近年,FKBP38がラパマイシン-FKBP12複合体と同様にmTORを結合阻害していることが報告された。FKBP38は多機能の膜シャペロンタンパク質であり,その遺伝子欠損マウスの解析などから神経系で重要な働きをしていることがわかっている。このような背景から,FKBP38と相互作用するタンパク質について考察し,mTORの神経系における役割の理解に迫ろうと思う。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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