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文献詳細

雑誌文献

生体の科学6巻2号

1954年10月発行

文献概要

巻頭

科学の"扉と泉"

著者: 杉靖三郎

所属機関:

ページ範囲:P.49 - P.49

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 "二十の扉","話の泉"などという,NHKの人気番組がある。もう7〜8年も前から毎週おこなわれ,いまだにつずけられているのだから,どこか人の本性にアッピールするところがあるのだろう。
 ところで,学者先生にきいてみると,どうもくだらん。まつたくナンセンスだといつたぐあいで,あまり人気はないどころか,愚劣なもののサンプルにさえなつているようだ。そして学者先生といわれるような人がゲストで出ると,あまり答えられない。そして多くは,"あんなこま切れの知識をとりあげるやりかたは実にくだらん"などと,まけおしみをいう人もあるそうだ。実際,問いや答のなかには,專門家から見ればどうかと思われるものもあり,見当はずれのものもたしかにある。(あれは知識やカンのスポーツだから,それもナンセンスではないのだが)しかし,時々聞くのだが,私は,いつも面白い,これはわたしの兄が,その番組の一つのレギュラーであり,私自身も何度かゲストにでて,あの人たちを知つている,というためでもあろうが,そればかりではないのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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