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文献詳細

雑誌文献

生体の科学6巻3号

1954年12月発行

文献概要

報告

核電導体模型に於ける分極電圧の生成消失並に勾配に就て

著者: 石田絢子1

所属機関: 1群馬大学医学部生理学教室

ページ範囲:P.135 - P.139

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 筋,神経等の被刺激性形体における形質膜の分極に関する問題は,興奮及び其の伝導に本質的な関係を有するものとして従来多くの人々に依つて論ぜられている。即ちNernstに始まる通電に際する形質膜の両面のIon集積即ち分極電圧が或る一定度以上に達すれば興奮が起ると推定されるもので,又坂本4)に依る筋又は神経線維の閾下の通電の開放に際して形質膜に分極が認められるとの報告,又松本2)の刺戟度に関する模型実験に於て銀板をRinger液に浸した際の分極に関しての研究等を挙げることが出来る。私も形質膜の分極が興奮の伝導と本質的な関係を有するだろうとの意図のもとにLillieの核伝導体模型類似の模型7)を用い刺戟電極即ち分極源電流を送る電極を中心に分極電圧の生成及び消失の勾配,及び分極電圧の配布の状態如何等についての実験を行つたので之を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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