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文献詳細

雑誌文献

生体の科学6巻4号

1955年02月発行

文献概要

報告

無麻醉ラツテの電気的血圧測定裝置に就て

著者: 中尾健1 平賀與吾 柳田知司

所属機関: 1東京慈恵会医科大学藥理学教室

ページ範囲:P.181 - P.186

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 血圧の測定法には観血的及び非観血的方法の二通りあるが,更に之等は各々直接及び間接法に大別される。直接法とは血圧及びその変動を圧力計に伝え,その指示又は記録が直接血圧値を示めすものであり,Fickのfeder manometerやHamiltonのmanometer等がその代表的なものである。間接法とは何等かの仲介的判定基準を設けて,それにより間接的に血圧を知る方法で,臨床に一般に常用されて居る聴診法は間接法の一つである。ラツテの血圧測定法として今日迄に報告されたものを表に纏めると表1の如くになる(表1)。私共の教室では従来橘・梅沢等13)がラツテの血圧測定に際しplethysmographを用いる方法を採用して居たが,比の方法は記録出来ぬ欠点があるので,今回電気的描記法を考案した。以下この新装置に就て説明し,併せて従来行なわれて来た各種ラツテ血圧測定法との比較検討を加えてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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