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文献詳細

雑誌文献

生体の科学6巻4号

1955年02月発行

文献概要

報告

硫酸抱合に関する研究—硫酸抱合から見たアドレナリン,アドレナロン,ティラミンの肝切片による変化

著者: 佐藤徳郞1 鈴木妙子1 福山富太郞1 吉川春寿2

所属機関: 1国立公衆徳生院栄養生化学部 2東京大学医学部栄養学

ページ範囲:P.187 - P.190

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 ラツテ肝を用い,アドレナリン,アドレナロン,ティラミン或いはその代謝産物にS35硫酸をマークしてペーパークロマトで展開してS35硫酸の量を測定した。Amine oxidaseを抑制すると云われているエフエドリン,marsilidを併用し,或いはamine oxidaseを充分働かせるためhomogenateで前処置をしてS35硫酸の分布の変化を調べた。
 その結果夫等のアミンに硫酸の結びついたもの,amine oxidaseが働いた—CHO物質,更に酸化を受けた—COOH物質の3種の硫酸抱合物と思われるものが見出された。
 アドレナリンは硫酸抱合を受けたものも顕著にamine oxidaseの作用を受ける処見を得た。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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