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国際学会について
著者: 林髞
所属機関:
ページ範囲:P.193 - P.193
文献購入ページに移動 国際生理学会は195年にアメリカで開かれ,次回は1955年にベルギーで開かれることにきまつている。戦争やその他の世界的な不都合がないならば,毎3年目毎に開催が予定されているのであるから次々回は1959年にどこかで開かれることになつて居る。そして,それを日本に招致しようという動きが,既に数年前から日本生理学会の評議員会のうちにある。そこで,私は生理学を愛するものの一人として,このことを考えもし,多くの同好の士に知つていたゞき度くもある。
第一に可能性があるか。それはある。次々回の決定は1956年に開かれるベルギーの学会で,国際委員の意見で決定される為であるが,それは予め申し出て,考えて来て貰わねばならぬ。幸い日本学会から国際委員が出ている。それは久野寧教授で,外に国際委員を持たない国も多いが日本から当選者があつたことは,久野教授の今まで国際学会につくした前歴があると共に日本の生理学がやゝ認められているからでもある。そこで久野国際委員は,聞くところによると,アメリカでの学会で他日日本で引受けてもよいという発言をし,それが国際委員会では否定されなかつた。そこで,今度のベルギーの学会で,久野委員から,我々は久野委員の紹介で発言する日本委員(日本生理学会よりベルギーに派遺される委員。これは学術会議できまる)から申し出せば,ベルギーの後の国際生理学会が日本へ招致することが出来ることはまず予定されよう。
第一に可能性があるか。それはある。次々回の決定は1956年に開かれるベルギーの学会で,国際委員の意見で決定される為であるが,それは予め申し出て,考えて来て貰わねばならぬ。幸い日本学会から国際委員が出ている。それは久野寧教授で,外に国際委員を持たない国も多いが日本から当選者があつたことは,久野教授の今まで国際学会につくした前歴があると共に日本の生理学がやゝ認められているからでもある。そこで久野国際委員は,聞くところによると,アメリカでの学会で他日日本で引受けてもよいという発言をし,それが国際委員会では否定されなかつた。そこで,今度のベルギーの学会で,久野委員から,我々は久野委員の紹介で発言する日本委員(日本生理学会よりベルギーに派遺される委員。これは学術会議できまる)から申し出せば,ベルギーの後の国際生理学会が日本へ招致することが出来ることはまず予定されよう。
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