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文献詳細

雑誌文献

生体の科学6巻5号

1955年04月発行

報告

昆虫間接翅筋の高速度活動と微小電位変動

著者: 池田和夫1

所属機関: 1東京大学医学部生理学教室

ページ範囲:P.227 - P.231

文献概要

 1.Odonata, Lepidoptera, Diptera, Hymenopteraの間接翅筋について活動電位とは異る微小電位変動を検索した所,Odonata, Lepidopteraではこれが認められず,DiPtera, Hymenopteraの多くは不規則な微小電位変動を起して居ることを認めた。
 2.この微小電位変動はDiptera, Hymenoptera等系統発生的に高い目に属する昆虫の間接翅筋に独特のものであり,
 3.高速度活動をするfibrillar inuscleに於てのみ認められる。
 4.この微小電位変動は筋原的なものであり,
 5.これが同調して規則的な放電となつて,間接翅筋の活動電位の放電頻度を決定するらしく.高速度活動をする間接翅筋ではかゝる。筋原的な放電頻度の決定が不可欠なものと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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