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特集 感染症の現代的課題
感染症から見たTLR
著者: 清川貴志1 高村(赤司)祥子1 三宅健介1
所属機関: 1東京大学医科学研究所感染・免疫大部門感染遺伝学
ページ範囲:P.131 - P.137
文献購入ページに移動適応免疫はリンパ球(T細胞,B細胞)が担っている。リンパ球の抗原受容体は遺伝子再構成を行うことによりあらゆる外来抗原に対応する。そして,適応免疫は一度ある抗原に免疫が反応すると記憶され,一度感染した病原体に対して抵抗性が獲得される。一方,自然免疫には適応免疫のような免疫記憶という現象は認められないが,その代わり一度も感染したことのない病原体が侵入してきたとしても,病原体に共通の構造(Pathogen-associated molecular patterns;PAMPs)を認識し,外界から侵入してきた病原体に対して迅速に応答する。
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