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文献概要
連載講座 中枢神経系におけるモジュレーション・12
自然界のグルカンによる歯状回LTPの発現調節
著者: 枝川義邦1
所属機関: 1早稲田大学先端科学・健康医療融合研究機構生命医療工学研究所
ページ範囲:P.145 - P.150
文献購入ページに移動 中枢神経系における活動性の調節因子として,これまでにも数多くの活性物質が見いだされてきた。それらの多くは中枢神経系に直接作用するものであり,神経細胞がもつ受容体などへの直接的な作用か,中枢に存在する他の媒介因子への間接的な作用をすることにより中枢神経の活動性を調節するものとして報告されている。
しかし,生体をひとつのシステムと捉えた場合,中枢神経の調節要因が中枢だけに限局して存在しなければならないことはなく,末梢に存在する活性因子が強く寄与する場合も想定できる。最近では,ヒトの意志決定をはじめとする脳の神経活動に依存した現象が末梢からの強い調節系に左右されることも知られてきており,ますます末梢から中枢へ向かう調節系の重要性が認められてきている。
しかし,生体をひとつのシステムと捉えた場合,中枢神経の調節要因が中枢だけに限局して存在しなければならないことはなく,末梢に存在する活性因子が強く寄与する場合も想定できる。最近では,ヒトの意志決定をはじめとする脳の神経活動に依存した現象が末梢からの強い調節系に左右されることも知られてきており,ますます末梢から中枢へ向かう調節系の重要性が認められてきている。
参考文献
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