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特集 脳と糖脂質
ニューロンの生存とスフィンゴ脂質
著者: 渡辺俊1 平林義雄2
所属機関: 1東北薬科大学分子生体膜研究所生体膜情報学教室 2理化学研究所脳科学総合研究センター神経代謝機構研究グループ平林研究ユニット
ページ範囲:P.174 - P.180
文献購入ページに移動ニューロンの生存を議論する上で,グリア細胞の役割を無視して進めるわけにはいかない。グリア細胞は,大きく分けてオリゴデンドロサイト,アストロサイト,ミクログリアの三種類が存在している。各グリア細胞には特徴的なスフィンゴ脂質が存在し,ニューロンの生存や機能に重要な働きかけを行っていると考えられている。従来のノックアウトマウスを使った手法では,両者の細胞間相互作用の重要性を検証することが困難であったが,組織特異的なマウス遺伝子破壊法が開発されており,ニューロン,グリア細胞それぞれのスフィンゴ脂質合成の役割が議論できるようになった。
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