文献詳細
特集 脳と糖脂質
脳神経細胞におけるCK1およびGSK-3βを介する新しいシグナル伝達系の制御機構
著者: 川上文貴1 鈴木敢三1 大槻健蔵1
所属機関: 1北里大学大学院医療系研究科分子生体情報学
ページ範囲:P.194 - P.201
文献概要
われわれは各種PKaseの活性制御に関する解析を基盤に,異常リン酸化タンパク質の蓄積が共通の病理変化として認められるアルツハイマー病(AD)やパーキンソン病(PD)などの発症機構に関する研究を行ってきた。本稿では,特にAD発症に係わる2種のPKase[casein kinase-1(CK1)とglycogen synthase kinase-3β(GSK-3β)]の生理機能とその標的分子(機能性因子)の活性制御に関する最新の研究情報をまとめた。
参考文献
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