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特集 脳と糖脂質
GM2ガングリオシド蓄積症モデルマウス脳内への組換え酵素補充効果と蓄積糖脂質の変動
著者: 伊藤孝司1 辻大輔1
所属機関: 1徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部薬科学教育部附属医薬創製教育研究センター創薬生命工学分野
ページ範囲:P.234 - P.239
文献購入ページに移動Hexはαおよびβの二種のサブユニットから構成され,活性発現には二量体形成が必須であるが,その組み合わせによりHexS(αα),HexA(αβ)およびHexB(ββ)の3種のアイソザイムとして存在する。各サブユニットには基質特異性の異なる触媒部位が1ヵ所ずつ存在し,β鎖が中性糖鎖を認識するのに対し,α鎖は硫酸化GalNAc残基などを含む酸性糖鎖に対する選択性が高い。また,生体内では主にHexAとHexBが発現しており,HexSは不安定なためその存在量は少ない。さらに,アイソザイムのうちHexAのみがGM2アクチベータータンパクと協同してGM2を分解することができる1,3)。
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