文献詳細
特集 伝達物質と受容体
1.アミノ酸 興奮性
文献概要
[用いられた物質/研究対象となった受容体]
MK-801,イフェンプロジル/NMDA受容体
●NMDA受容体
L-Glutamic acid(Glu)は哺乳動物中枢神経系においても,アミノ酸代謝やエネルギー産生,あるいはタンパク質生合成など細胞の普遍的現象に関与するだけではなく,興奮性ニューロトランスミッターおよび内因性エキサイトトキシンとしての特異的機能も有する1)。この興奮性アミノ酸受容体は特定イオンの細胞膜透過性を調節するイオノトロピック型受容体(iGluR),および細胞内の特定リン脂質加水分解や細胞内環状ヌクレオチド代謝を制御するGTP蛋白共役型メタボトロピック型受容体(mGluR)に大別される。iGluRはさらに外因性アゴニストに対する感受性の相違などにより,N-methyl-D-aspartic acid(NMDA)感受性受容体とNMDA非感受性(non-NMDA)受容体に分類される。
NMDA受容体にはサブユニットとしてNR1サブユニットとNR2A-DおよびNR3A-Bサブユニットが見出されており,機能的なNMDA受容体チャネルの発現にはNR1サブユニットが必須である。NR1サブユニットはNR2A-D,NR3A-B中の1種あるいは数種のサブユニットとヘテロメリックな複合体を形成して,Ca2+透過性の高いイオンチャネル機能を示す。
MK-801,イフェンプロジル/NMDA受容体
●NMDA受容体
L-Glutamic acid(Glu)は哺乳動物中枢神経系においても,アミノ酸代謝やエネルギー産生,あるいはタンパク質生合成など細胞の普遍的現象に関与するだけではなく,興奮性ニューロトランスミッターおよび内因性エキサイトトキシンとしての特異的機能も有する1)。この興奮性アミノ酸受容体は特定イオンの細胞膜透過性を調節するイオノトロピック型受容体(iGluR),および細胞内の特定リン脂質加水分解や細胞内環状ヌクレオチド代謝を制御するGTP蛋白共役型メタボトロピック型受容体(mGluR)に大別される。iGluRはさらに外因性アゴニストに対する感受性の相違などにより,N-methyl-D-aspartic acid(NMDA)感受性受容体とNMDA非感受性(non-NMDA)受容体に分類される。
NMDA受容体にはサブユニットとしてNR1サブユニットとNR2A-DおよびNR3A-Bサブユニットが見出されており,機能的なNMDA受容体チャネルの発現にはNR1サブユニットが必須である。NR1サブユニットはNR2A-D,NR3A-B中の1種あるいは数種のサブユニットとヘテロメリックな複合体を形成して,Ca2+透過性の高いイオンチャネル機能を示す。
参考文献
17:31-108, 1994
63:697-719, 2001
18:54-56, 1995
(in press)
314:2603-2617, 2008
掲載誌情報