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文献詳細

雑誌文献

生体の科学60巻5号

2009年10月発行

文献概要

特集 伝達物質と受容体 1.アミノ酸 興奮性

NMDA受容体の刺激による脳へのマンガン取り込みの増強

著者: 伊藤康一1

所属機関: 1徳島文理大学香川薬学部薬物治療学講座

ページ範囲:P.364 - P.365

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 [用いられた物質/研究対象となった受容体]

 マンガン/NMDA受容体


 最近,脳関門(血液脳関門:BBB,血液脳脊髄液関門:BCSFB)の機能調節機構と精神・神経疾患との関係が,アストロサイトおよび脳血流調節機構研究の進歩により注目されている。これら神経-血管系単位での神経活動依存的影響,特にグルタミン酸(Glu)神経系について興味が持たれている。

 脳関門の研究方法は分子生物学的手法の進歩により急速に発展してきたが,まだ限界があり,停滞させている一因となっている。最近,同一個体で経時的に脳内の状態を非侵襲的に観察できる磁気共鳴画像法(MRI)が用いられ,さらに造影剤を用いることにより,脳関門の状態(部位,物質の透過状態など)を観察することができる。最近,世界中の多くの研究者が小動物の脳研究にMRI手法を用いるようになってきた。

参考文献

221:131-147, 2007(Mn)
154:732-740, 2008(MEMRI, NMDAR & BCSFB)
38:378-388, 1997(MEMRI)
32:160-169, 2009(Astrocytes & CBF)
57:178-201, 2008(BBB & Neurodegenerative disorders)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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