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特集 伝達物質と受容体 1.アミノ酸 興奮性
L-プロリン,D-プロリンの催眠作用とNMDA受容体,グリシン受容体
著者: 濱洲紘介1 古瀬充宏1
所属機関: 1九州大学大学院生物資源環境科学府高次動物生産システム学講座
ページ範囲:P.366 - P.367
文献購入ページに移動L-プロリン,D-プロリン,ストリキニーネ,MK-801/NMDA受容体
現代社会は,「ストレス社会」という言葉で置き換えられるほど,精神的な重圧を被るようになってきた。ヒトを取り巻く環境の負荷は多種・多様であり,うつ病を含む精神的な疾患により,自殺者数は毎年3万を超えるという社会現象が起こっている。また,ストレスは社会生活の質の低下にも結び付き,ストレス軽減に対する要望は強いものである。ストレス問題に対して投薬治療は確かに有効な手段であるが,ストレス社会に移行するにあたり平行して起こった食生活の劇的な変化を見逃すことはできない。また,脳の栄養素代謝がストレスにより変動するかの検証もあまりなされていないのが現状である。
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