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文献詳細

雑誌文献

生体の科学60巻5号

2009年10月発行

文献概要

特集 伝達物質と受容体 1.アミノ酸 興奮性

代謝調節型グルタミン酸受容体のサブタイプ

著者: 宝田剛志1 米田幸雄1

所属機関: 1金沢大学大学院自然科学研究科健康薬学講座

ページ範囲:P.368 - P.369

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 ●グルタミン酸受容体

 グルタミン酸は哺乳動物の中枢神経系において重要な興奮性伝達物質であり,記憶,学習などの中枢神経系の高次機能の維持において重要な役割を果たすことは周知の事実である。グルタミン酸は中枢神経系に限らず殆ど全ての細胞に高濃度に存在するが,神経伝達物質としてのグルタミン酸は神経細胞終末部においてグルタミンより生成されると理解される。この神経伝達物質プール内のグルタミン酸は,神経刺激によりシナプス間隙に開口放出されたのち,前または後シナプス細胞膜上の受容体へと結合して神経情報を伝達する。その後は興奮性アミノ酸トランスポーターにより周辺細胞内へと取り込まれ,シナプス間隙中から速やかに除去される。

 グルタミン酸受容体は,イオンチャネル内蔵型のイオノトロピック型グルタミン酸受容体(Ionotropic glutamate receptor:iGluR)と,Gタンパク質共役型である代謝調節型グルタミン酸受容体(Metabotropic glutamate receptor:mGluR)の二つに大別される1)

参考文献

342:643-648, 1989
3:291-298, 1993
21:1013-1033, 2001
84:767-780, 2003
105:1996-2012, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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