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文献概要
特集 伝達物質と受容体 1.アミノ酸 抑制性
小脳核のGABAA受容体
著者: 坂本敏郎1 遠藤昌吾1
所属機関: 1沖縄科学技術研究基盤整備機構
ページ範囲:P.380 - P.381
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ムシモール,ピクロトキシン/GABAA受容体
●小脳核のGABAA受容体
感覚情報や大脳で処理された情報は,脳幹を経由して小脳皮質と小脳核にそれぞれ入力する。脳幹から小脳への全ての入力は興奮性であるが,小脳皮質のプルキンエ細胞から小脳核への入力は抑制性であり,GABA(γ-aminobutyric acid)がその伝達を担っている。それゆえ,小脳皮質からの入力を受けとる小脳核のGABAA受容体の生理的機能は,個体における小脳の機能を理解する上で極めて重要である。小脳核にはCl--透過型のGABAA受容体が存在している。
GABAA受容体は5個のサブユニットから構成されている。サブユニットは数種類存在し,さらに,それぞれのサブユニットにアイソフォームが存在する。これらのサブユニットの組み合わせによりGABAA受容体の特性が決定される。GABAA-ρ受容体(GABAC受容体)を構成するρサブユニットを含め多くのGABAAサブユニットが小脳に存在し,小脳核では主要サブユニットであるα,β,γの存在が明らかにされている。
ムシモール,ピクロトキシン/GABAA受容体
●小脳核のGABAA受容体
感覚情報や大脳で処理された情報は,脳幹を経由して小脳皮質と小脳核にそれぞれ入力する。脳幹から小脳への全ての入力は興奮性であるが,小脳皮質のプルキンエ細胞から小脳核への入力は抑制性であり,GABA(γ-aminobutyric acid)がその伝達を担っている。それゆえ,小脳皮質からの入力を受けとる小脳核のGABAA受容体の生理的機能は,個体における小脳の機能を理解する上で極めて重要である。小脳核にはCl--透過型のGABAA受容体が存在している。
GABAA受容体は5個のサブユニットから構成されている。サブユニットは数種類存在し,さらに,それぞれのサブユニットにアイソフォームが存在する。これらのサブユニットの組み合わせによりGABAA受容体の特性が決定される。GABAA-ρ受容体(GABAC受容体)を構成するρサブユニットを含め多くのGABAAサブユニットが小脳に存在し,小脳核では主要サブユニットであるα,β,γの存在が明らかにされている。
参考文献
91:719-727, 2004
260:989-991, 1993
1230:125-137, 2008
56:1-23, 2005
104:16690-16695, 2007
掲載誌情報