文献詳細
文献概要
特集 伝達物質と受容体 2.アセチルコリン
脊髄内痛覚伝達系のムスカリン受容体
著者: 本多健治1 高野行夫1
所属機関: 1福岡大学薬学部生体機能制御学教室
ページ範囲:P.404 - P.405
文献購入ページに移動 痛みは刺激による危険から身を守る防御の一つであり,器質的疾患による異常を知らせる警告でもある。しかし,多くの疾患で痛みは有益なものではなく,不快感,機能障害をもたらしQOL(生活の質)の低下や治療に悪影響をおよぼす。
今日,多くの難治性疼痛の治療には主に麻薬性のモルヒネが鎮痛薬として用いられているが,癌性疼痛や神経因性疼痛のような疼痛に無効な場合もある。また,モルヒネは耐性や依存を生じやすく,モルヒネに変わる新しい鎮痛薬の開発が望まれている。そのためにも疼痛伝達の仕組みを詳細に解明することが求められている。
今日,多くの難治性疼痛の治療には主に麻薬性のモルヒネが鎮痛薬として用いられているが,癌性疼痛や神経因性疼痛のような疼痛に無効な場合もある。また,モルヒネは耐性や依存を生じやすく,モルヒネに変わる新しい鎮痛薬の開発が望まれている。そのためにも疼痛伝達の仕組みを詳細に解明することが求められている。
参考文献
108:472-479, 2008
139:136-145, 2008
322:161-164, 2002
96:1403-1408, 2003
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掲載誌情報