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特集 伝達物質と受容体 2.アセチルコリン
ガランタミンによるムスカリン性アセチルコリン受容体活性化の機構
著者: 吾郷由希夫1 松田敏夫1
所属機関: 1大阪大学大学院薬学研究科複合薬物動態学分野
ページ範囲:P.408 - P.409
文献購入ページに移動ガランタミン/アセチルコリン(ムスカリン)受容体
近年,統合失調症患者の海馬や大脳皮質,線条体において,ニコチン性アセチルコリン(ACh)受容体やムスカリン性ACh受容体の発現量が低下していること,また頭頂葉において,ACh合成酵素であるコリンアセチルトランスフェラーゼの活性が低下していることが報告され,統合失調症の認知機能障害にACh神経系の機能低下が関与する可能性が示されてきた。このような中で,ガランタミンが臨床において統合失調症の陰性症状や認知機能障害を改善することが報告されている。ガランタミンはドネペジルと同様にアルツハイマー病治療薬として開発されたAChエステラーゼ阻害薬であるが,その
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