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特集 伝達物質と受容体 3.アミン ドーパミン
中枢神経系におけるドーパミン受容体の働き
著者: 三浦正巳1 増田正雄1 青崎敏彦1
所属機関: 1東京都老人総合研究所神経病態生理
ページ範囲:P.412 - P.413
文献購入ページに移動ドーパミン作動性ニューロンは中脳と視床下部に存在し,線条体,前頭葉,大脳辺縁系,視床下部の正中隆起に投射する。中脳から大脳皮質,辺縁系へ投射する経路は報酬や意欲,動機,学習などに関わる。中脳線条体系では,運動制御に加えて行動の強化学習に必須である。こうした経路では,ドーパミンはシナプス前終末や一部は樹状突起から(dendritic release)放出され,神経伝達物質として働いている。一方,弓状核のドーパミン作動性神経は正中隆起に投射し(隆起漏斗ドーパミン系),黄体形成ホルモン放出ホルモンの放出を抑制する。ここではドーパミンはホルモンとして働く。
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