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特集 伝達物質と受容体 4.ペプチド タキキニン
ニューロキニン受容体
著者: 志水泰武1
所属機関: 1岐阜大学応用生物科学部獣医生理学教室
ページ範囲:P.476 - P.477
文献購入ページに移動 タキキニン類は,C末端側に共通のアミノ酸配列Phe-X-Gly-Leu-MetNH2(Xは疎水性アミノ酸)を持つペプチドである。10-11個のアミノ酸で構成されるsubstance P(SP),neurokinin A(NKA)およびneutokinin B(NKB)が,代表的なタキキニン類であるが,NKAのN末端側が延長した構造を持つneuropeptide Kやneuropeptide γ,主に非神経細胞で発現しているhemokinin-1とその延長型であるendokinin A-Dも,このファミリーに属している1-3)。SPやNKAがカプサイシン感受性感覚神経に存在していることは比較的よく知られているが,これらのペプチドは一部のカプサイシン非感受性神経や消化管内在神経系にも存在している。神経終末から放出されるタキキニン類は,三つの異なるニューロキニン受容体(NK1,NK2,NK3受容体)に作用し,多様な作用を引き起こす。
参考文献
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