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特集 伝達物質と受容体 4.ペプチド セクレチン
セクレチン受容体
著者: 山形崇倫1
所属機関: 1自治医科大学小児科
ページ範囲:P.480 - P.481
文献購入ページに移動セクレチン受容体は7回膜貫通型受容体で,type Ⅱ G-protein-coupled receptor familyに属している。このファミリーには,VIP(vasoactive intestinal peptide)受容体(VPAC1とVPAC2),PACAP(pituitary adenylyl cyclase-activating peptides)受容体(PAC1),グルカゴン受容体およびglucagon-like peptide受容体(GLP1RとGLP2R)などが属している。セクレチンはこれらの受容体にも低親和性であるが結合して作用し,また,他の受容体のリガンド/ホルモンはセクレチン受容体にも結合する。セクレチン受容体遺伝子は染色体上2q14.1に局在し,全長84,110bp,13エクソンからなり,cDNAは1,323bp,転写産物は440aa,50-kDaである。主要な作用経路は,Gs heteromeric G-proteinとadenylate cyclaseを活性化し,cyclic AMPを上昇させ,リン酸化により蛋白活性を調節している。他にも,この受容体ファミリーは,ホスホリパーゼC活性化,細胞内Caイオン分泌,mitogen-activated protein(MAP)kinase活性化などの作用も示す。
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