文献詳細
特集 伝達物質と受容体
4.ペプチド 腸ペプチド
文献概要
[用いられた物質/研究対象となった受容体]
ペプチドYY(PYY),膵ポリペプチド(PP),神経ペプチド(NPY13-36)/Y1,Y2,Y4受容体
先天異常の頻度は約3-5%とされ,中でも中枢神経系の異常は頻度が高い。神経管欠損(NTD)として総称される無脳症,二分脊椎症などの原因は極めて多様であるため,その病態は未だ詳細には解明されていない。
消化管ペプチドPYYは,1980年にTatemotoらによってブタの小腸より単離された食欲抑制ペプチドである。グレリンは1999年,Kangawaらによって成長ホルモン分泌促進因子受容体の内因性リガンドとして胃より見出された食欲促進ペプチドである。われわれはこれまでに消化管ペプチドとその受容体が神経管の発達に影響を及ぼすことをマウスの実験において報告している。本稿では神経管の形成について概説した上で,消化管ペプチドと神経管発達の関係について述べる。
ペプチドYY(PYY),膵ポリペプチド(PP),神経ペプチド(NPY13-36)/Y1,Y2,Y4受容体
先天異常の頻度は約3-5%とされ,中でも中枢神経系の異常は頻度が高い。神経管欠損(NTD)として総称される無脳症,二分脊椎症などの原因は極めて多様であるため,その病態は未だ詳細には解明されていない。
消化管ペプチドPYYは,1980年にTatemotoらによってブタの小腸より単離された食欲抑制ペプチドである。グレリンは1999年,Kangawaらによって成長ホルモン分泌促進因子受容体の内因性リガンドとして胃より見出された食欲促進ペプチドである。われわれはこれまでに消化管ペプチドとその受容体が神経管の発達に影響を及ぼすことをマウスの実験において報告している。本稿では神経管の形成について概説した上で,消化管ペプチドと神経管発達の関係について述べる。
参考文献
2(8):551-560, 2001
22(2):62-67, 1999
418:650-654, 2002
4)塩田浩平・他:小児の脳神経 30(3):221-225,2005
21:2108-2112, 2007
掲載誌情報