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文献詳細

雑誌文献

生体の科学60巻5号

2009年10月発行

文献概要

特集 伝達物質と受容体 6.プリン

ATP受容体チャネルP2X2の膜上発現密度依存性と膜電位依存性

著者: 藤原祐一郎1 中條浩一1 山本友美1 久保義弘1

所属機関: 1生理学研究所神経機能素子

ページ範囲:P.502 - P.503

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 [用いられた物質/研究対象となった受容体]

 ATP/ATP受容体(P2X2


 P2X2はチャネル型のATP受容体である。生体内では後根神経節などの感覚神経細胞に発現がみられ,痛みの知覚などに役割を果たし,また,中枢神経系ではアストロサイトなどに発現がみられ,神経細胞グリア細胞相互作用などに寄与していることが知られている。P2X2チャネルは1994年にJuliusの研究グループによってはじめてそのcDNAが単離され,現在までに二つの膜貫通部位を持つサブユニット3個が会合して構成されることが明らかにされている。われわれは,近年,アフリカツメガエル卵母細胞をin vitro発現系として用い,このチャネルの興味深い性質とその構造基盤について解析を進めてきた。この項ではその成果のいくつかを紹介したい。

参考文献

2:315-321, 1999
558:31-43, 2004
78:884-890, 1997
133:93-109, 2009
460:592-598, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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