文献詳細
特集 伝達物質と受容体
6.プリン
脊髄ミクログリアのP2プリン受容体と神経障害性疼痛
著者: 井上和秀1 津田誠1 齊藤秀俊1
所属機関: 1九州大学大学院薬学研究院薬理学分野
ページ範囲:P.506 - P.508
文献概要
ATP,TNP-ATP/プリンP2X4受容体
ARC69931/プリンP2Y12受容体
ATPは,細胞内でリン酸化基質として細胞機能を維持する一方,細胞外ではUTP,UDPなどの他のヌクレオチドとともに各種P2プリン受容体を介して細胞間情報伝達物質として機能する。モルヒネも効きがたい難治性疼痛の代表格,神経障害性疼痛は人類史上最悪の痛みといわれているが,その発症メカニズムとして,脊髄後角の活性化型ミクログリアに発現するP2プリン受容体の役割が注目されている。本編では,特にP2X4受容体とP2Y12受容体について概説する。
参考文献
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