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文献詳細

雑誌文献

生体の科学60巻5号

2009年10月発行

特集 伝達物質と受容体

6.プリン

脊髄ミクログリアのP2プリン受容体と神経障害性疼痛

著者: 井上和秀1 津田誠1 齊藤秀俊1

所属機関: 1九州大学大学院薬学研究院薬理学分野

ページ範囲:P.506 - P.508

文献概要

 [用いられた物質/研究対象となった受容体]

 ATP,TNP-ATP/プリンP2X4受容体

 ARC69931/プリンP2Y12受容体


 ATPは,細胞内でリン酸化基質として細胞機能を維持する一方,細胞外ではUTP,UDPなどの他のヌクレオチドとともに各種P2プリン受容体を介して細胞間情報伝達物質として機能する。モルヒネも効きがたい難治性疼痛の代表格,神経障害性疼痛は人類史上最悪の痛みといわれているが,その発症メカニズムとして,脊髄後角の活性化型ミクログリアに発現するP2プリン受容体の役割が注目されている。本編では,特にP2X4受容体とP2Y12受容体について概説する。

参考文献

424:778-783, 2003
438:1017-1021, 2005
29:3518-3528, 2009
56:579-585, 2008
56:50-58, 2008
28:4949-4956, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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