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文献詳細

雑誌文献

生体の科学60巻6号

2009年12月発行

文献概要

特集 ユビキチン化による生体機能の調節

ヒトT細胞白血病ウイルス1型とユビキチン化

著者: 松岡雅雄1

所属機関: 1京都大学ウイルス研究所

ページ範囲:P.551 - P.555

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 ウイルスは極めて小さなゲノムしか有していないが,宿主細胞に感染して自身の複製・生存を図っている。従って,一つのウイルスタンパク質が様々な活性を有し細胞機能に影響を与えていることは理にかなっている。ウイルスは宿主細胞の装置・機構を巧みに使って複製する。転写経路,翻訳,輸送など様々な細胞の機構を利用するが,ユビキチン-プロテアソーム系も,その一つである。本稿ではユビキチン-プロテアソーム系を介したウイルスタンパク質による細胞機能修飾に関して概説し,最近,われわれが見出したヒトT細胞白血病ウイルス1型がコードするHTLV-1 bZIP factorによる作用に関して述べる。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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