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文献詳細

雑誌文献

生体の科学61巻1号

2010年02月発行

文献概要

特集 脳科学のモデル実験動物

統合失調症関連モデル動物

著者: 大隅典子1

所属機関: 1東北大学 大学院医学系研究科 創生応用医学研究センター

ページ範囲:P.71 - P.78

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 1852年フランスの精神科医モレルによって初めて記載された精神疾患である統合失調症は,生涯罹患率が1%といわれ,日本には約75万人の患者数が推定されている。長期間にわたり入退院を繰り返すケースが多く,社会経済的観点からも大きな問題となっている。1950年代からクロルプロマジンの治療効果が見出されたことにより,薬物療法も可能にはなったが,寛解率は必ずしも高くない。したがって,さらに有効な薬物などの探索が急務であり,そのためには有効なモデル動物が確立される必要がある。本稿では,遺伝子改変マウスを中心とした統合失調症のモデル動物について紹介するとともに,統合失調症および関連疾患の「神経新生仮説」について議論したい。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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