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実験講座
新しい蛍光Ca2+センサーG-CaMPを用いた生体Ca2+画像化
著者: 大倉正道1 中井淳一1
所属機関: 1埼玉大学 脳科学融合研究センター
ページ範囲:P.86 - P.92
文献購入ページに移動G-CaMPの特長は,G-CaMPがGFPと同様のスペクトル特性を持っているので,標準的な蛍光顕微鏡やレーザー顕微鏡で容易に観察することができる点,およびG-CaMPをコードする遺伝子を細胞に導入することにより,生体内で細胞特異的な発現が可能になる点である。近年,生体内でのCa2+濃度の変化を感知する必要性が以前にも増して高まっている。G-CaMPを含むGECIは,そのような解析を行うのにも適している。実際に,われわれはG-CaMPやその改良体を細胞特異的に発現するトランスジェニック動物を作出し,生体レベルでのCa2+画像化による細胞機能解析を行ってきた。
本稿ではGECIの歴史,種類を説明しながら,改良型G-CaMPであるG-CaMP2の開発,応用例,今後の課題について順に概説する。
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