文献詳細
特集 糖鎖のかかわる病気:発症機構,診断,治療に向けて
糖鎖と炎症性腸疾患
著者: 新崎信一郎12 飯島英樹12 三善英知12
所属機関: 1大阪大学大学院 医学系研究科 機能診断科学 2大阪大学大学院 医学系研究科 消化器内科学
ページ範囲:P.122 - P.127
文献概要
一方,近年の糖鎖解析技術の進歩により,糖鎖構造の変化がさまざまな疾患の病態生理に重要な役割を果たしていることが明らかにされてきている。本稿では,IBDをはじめとした慢性炎症性疾患における糖鎖の果たす役割を,特にわれわれが近年検討を行っている,IBDとIgG糖鎖変化に関する研究成果を中心に概説する。なお,IBDには広義には腸管ベーチェット病や腸結核などを含むこともあるが,本稿では狭義のIBDであるクローン病と潰瘍性大腸炎を対象とする。
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