文献詳細
文献概要
特集 糖鎖のかかわる病気:発症機構,診断,治療に向けて
オリゴマンノース被覆リポソームによる抗原提示細胞およびT細胞の活性化とワクチンへの展開
著者: 小島直也1 石井麻莉子1
所属機関: 1東海大学 糖鎖科学研究所
ページ範囲:P.181 - P.187
文献購入ページに移動PRRは病原体でよく保存された特徴的な分子パターンを認識して病原体の侵入を感知する分子群であり,最もよく知られているPRRとしてToll-like receptor(TLR)ファミリーがある2,3)。TLRは微生物構成成分の分子パターンを認識し,自然免疫系を活性化させると同時に獲得免疫系を制御していることが明らかになっており,TLRを標的としたAPCの制御研究が活発に行われている4)。しかし,TLRは抗原の取り込みに関与しておらず,TLRを標的とした免疫誘導においては抗原送達の手段が別途必要である。
参考文献
掲載誌情報