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文献詳細

雑誌文献

生体の科学61巻3号

2010年06月発行

特集 SNARE複合体-膜融合の機構

ファゴサイトーシスにおけるSNAREタンパク質の関与

著者: 初沢清隆1

所属機関: 1福島県立医科大学 医学部附属生体情報伝達研究所 細胞科学研究部門

ページ範囲:P.216 - P.221

文献概要

 ファゴサイトーシスは樹状細胞やマクロファージなどの食細胞に見られる外来異物やアポトーシス細胞の取り込み(貪食)反応であり,生体防御やホメオスタシス維持などに重要な役割を果たす1,2)。一般的なエンドサイトーシスとは異なり,比較的大きな(0.5μm以上)ものを対象とする点,また脂質二重膜で包むように取り込み袋状のファゴソームを形成する点に特徴がある。このファゴサイトーシス反応は大きく「ファゴソームの形成」と「ファゴソームの成熟」の二つの素過程から成る。これらは様々な膜融合を伴い進行することから,膜融合装置であるSNAREタンパク質の関与が予想され,近年,明らかにされつつある3)。本稿では,これまでに報告されているファゴサイトーシス反応に機能するSNAREタンパク質について概説する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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