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特集 SNARE複合体-膜融合の機構
シナプス小胞の開口放出におけるシナフィンの機能
著者: 得丸博史1 清水-岡部千草1 阿部輝雄2
所属機関: 1徳島文理大学 香川薬学部 2新潟大学 脳研究所 細胞神経生物学分野
ページ範囲:P.247 - P.251
文献購入ページに移動ニューロンの興奮が神経終末に到達すると,開口した電位感受性Ca2+チャネルを通して外液中のCa2+が神経終末内に流入する。流入したCa2+はシナプス小胞とシナプス前膜の迅速な融合を誘導し,小胞内の神経伝達物質を細胞外に開口放出させる(図1)。シナプス小胞の開口放出(エキソサイトーシスとも呼ばれる)の特徴は,1)Ca2+による厳密な制御と2)驚異的なスピード(~1ミリ秒)である。
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