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文献詳細

雑誌文献

生体の科学61巻4号

2010年08月発行

文献概要

特集 miRNA研究の最近の進歩

ヒトのRISC形成過程

著者: 依田真由子1 泊幸秀1

所属機関: 1東京大学 分子細胞生物学研究所RNA機能研究分野

ページ範囲:P.297 - P.301

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 近年,様々な生物種を対象にした生体分子情報の網羅的解析,いわゆるオミックス解析が急速に進展している。ヒトゲノムの解読結果では,タンパク質をコードする領域はゲノム全体のわずか2%程度であり,遺伝子数は予想されていたよりもはるかに少なく,線虫やショウジョウバエとほとんど変わりがなかった1)。さらに,トランスクリプトーム解析の結果では,ゲノムの大部分の領域が転写されており,転写産物のほとんどがタンパク質をコードしないnon-coding RNA(ncRNA)であることが明らかとなった2)。ncRNAの種類は生物の複雑性に比例して増加する傾向がある3)。また,最近の研究によりncRNAは様々な方法で遺伝子発現の制御を行っていることも明らかになってきており,ncRNAが高次生命現象に深く関与している可能性が指摘されている。

参考文献

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23:304-317, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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