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文献詳細

雑誌文献

生体の科学61巻4号

2010年08月発行

文献概要

特集 miRNA研究の最近の進歩

microRNA発現の転写後調節機構

著者: 河原行郎1

所属機関: 1大阪大学大学院 医学系研究科 生命科学研究独立アプレンティスプログラム 遺伝子機能制御学教室

ページ範囲:P.308 - P.314

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 microRNA(以下miRNA)は,21塩基前後の長さのnon-coding RNAの一種で,遺伝子発現を転写後レベルで抑制する機能性RNAである。ヒトでは現在700種類程度同定されているが,多くのmiRNAの発現は時間的・空間的に制御されており,ある発生時期だけ,あるいは特定の臓器・細胞だけに発現しており,細胞の発生・分化や機能維持に必須であることが明らかとなってきた。また同時に,miRNAの発現や機能の異常は様々な疾患の病態メカニズムとも深く関わっており,診断や治療のターゲットとして臨床的にも注目度が高まってきている。このため,現在,miRNA全体からより個々のmiRNAへと焦点を絞った発現制御機構の解明へと研究がシフトしている。本稿では,これらのmiRNA発現を調節するさまざまなメカニズムを,特に研究の進展が著しい転写後レベルを中心にして紹介する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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