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文献詳細

雑誌文献

生体の科学61巻4号

2010年08月発行

文献概要

特集 miRNA研究の最近の進歩

合成核酸類縁体によるRNA干渉

著者: 上野義仁1

所属機関: 1岐阜大学 工学部 生命工学科

ページ範囲:P.338 - P.342

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 2001年にTuschlらにより,21塩基長の短鎖二本鎖RNA(small interfering RNA;siRNA)を用いることで哺乳類細胞でもRNA干渉(RNA interference;RNAi)が起こることが見出され1),今日では,RNAiを利用した遺伝子ノックダウン技術は生命現象や疾患にかかわる遺伝子の機能を解析するためのツールとして不可欠なものとなっている。siRNAは,疾患に関与する遺伝子の塩基配列が明らかであれば,siRNAを論理的に設計・合成できることから,新しい治療薬としての期待が高い。しかし,天然のRNAは細胞内でヌクレアーゼにより容易に分解されてしまうため,siRNAを核酸医薬として用いるためには化学的に修飾し,siRNAの安定性を高める必要がある。本稿では,これまでに報告されている化学修飾したsiRNAおよびmicroRNA(miRNA)の性質について概説する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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